古いお墓の問題点から改葬先を検討する
現在のお墓の問題点
墓じまいをする場合、必ず考えなければならないのが改葬先です。墓じまいをすれば、今まで使っていたお墓から遺骨を取り出すことになりますから、取り出した遺骨をどこに納めるのか?は重要な問題です。
遺骨を取り出して、勝手にどこかに埋めたり、捨てたりすることは気分が良くないというだけでなく「死体遺棄罪」にも該当してしまいます。
ほとんどの人は墓じまいをする理由として「お墓の管理が大変だから」ということをあげます。
たとえば、歳をとっていくと、お墓参りをすること自体が難しくなる場合があります。特に地方の古いお墓などは山の中などに立地している場合もあり、お墓参りにいくだけで1日仕事になってしまうこともあるでしょう。
地元を離れて東京で働いている人などの場合は、お墓参りのためだけに仕事を休まなければならないということもありえます。その結果、だんだんお墓参りをする回数が減ってしまい、荒れ放題になってしまっているお墓も増えているのです。
さらに寺院や霊園などのお墓であれば、寺院や霊園に支払う管理料も発生します。それほど高いものではないところが多いですが、年金生活者には辛いという声もあがっています。
問題解決できる墓じまい
そこで、このような従来のお墓の問題点を解決するために選ばれるのが「墓じまい」という方法なのです。では、墓じまいをした場合の新しい改葬先はどのようなところを選べばよいのでしょうか。
先ほどあげた「お墓の管理が大変」という問題点を解決するためには、管理が楽な埋葬先を選ばなければなりません。主に負担となっているのが「地方にあるお墓のお墓参りが大変」というのであれば、都内など、自分が管理しやすい墓地を改葬先として探します。いわゆる墓石のある「お墓」という形にこだわらなければ、納骨堂に遺骨を納めるというやり方もあります。
「費用負担が大変」というのであれば、現在のお墓よりも管理費用が安いところを探すのがよいでしょう。永代供養墓などと呼ばれる合同祭祀型のお墓は利用料が安く、管理もしっかりしています。