墓じまい前に知っておきたいお墓の中身
先祖代々の名前を確認する方法
お墓の中には遺骨がおさめられています。普段私たちが目にするお墓は、墓石や墓誌の部分だけなので、遺骨がおさめられているお墓の中は、滅多にみることができません。古いお墓であればあるほど、中には先祖代々たくさんの遺骨がおさめられていることでしょう。
本来、お墓の中に誰の遺骨が入っているのか?ということは、お墓を継いだ人が把握していなければなりません。しかし、古いお墓で何代もの人々の遺骨が収められている場合は、把握しきれていないという場合もあるのではないでしょうか。
そんな時は、寺院に確認すると教えてもらえるはずですし、お墓に刻まれている文字を確認してもわかるはずです。どうしてもわからない場合にはお墓の蓋を開けて骨壺を調べてみるのがよいでしょう。
お墓の中はどうなっているのか
ちなみに、お墓の中はどのようになっているのかというと、お墓の中には骨壺を納めるための小さな「納骨堂」が作られています。お墓の中に作られた納骨堂は「カロート」と呼ばれ、一段のみの空間となっている場合もあれば、二段、三段と複層構造になっている場合もあります。
一般的に関東のお墓のほうがカロートが広く、お墓の前にある板状の石を外すと中にカロートの空間が広がっています。
関西の場合は、カロートが狭い場合が多く、納骨口も狭いです。関西式のお墓の納骨口は、お墓の正面真ん中にある水鉢の奥となっていて、その小さな納骨口から骨壺を中に納めなければなりません。関西式の骨壺は小さいので狭い納骨口からでも中に納めることができますが、カロートの中も狭いので関東式のお墓に比べると遺骨の収容スペースは少ないかもしれません。
実際に納骨する場合は、関東式の大きなカロートのお墓は石材店の人などの立ち合いのもと、納骨することが多いです。なぜならば、納骨口が大きく開けづらいので、石材店の人にお願いした方が安心だからです。
一方、関西式の納骨口が小さなお墓の場合は、石材店の人に頼らなくても納骨が可能です。