新旧お墓と市区町村とのやり取りが必要
改装許可申請の手続きとは
墓じまいなどで遺骨を別のお墓に移す際に必要なのが「改葬許可申請」の手続きです。
改葬許可申請自体は、新しい埋葬先のお墓がある市区町村に行いますが、申請をする際にあらかじめいくつかの手続きを済ませておかなければなりません。ここでは改葬許可申請の流れについて確認しておきましょう。
まず、改葬許可申請を出す以前にやっておかなければならないのは次の２点です。
その１・古いお墓に墓じまい、あるいは改葬をしたいという旨を申し出て、埋葬証明書の記入を依頼すること。
その２・新しいお墓（改葬先のお墓）を探し、墓地の受入証明書を発行してもらうこと。
これらの点をすませたら、古いお墓のある市区町村に行って「改葬許可申請書」をもらいます。改葬許可申請書には、現墓地の情報や改葬先の墓地の情報、改葬する遺骨の情報などを記入する欄があるので、それらを記入し、古いお墓からもらった埋葬証明書と新しいお墓からもらった受入証明書などを添えて申請します。
役所で無事確認してもらうことができれば、ようやく改葬許可申請証の完成となります。
改装許可申請書の書式
改葬許可申請書は、納骨する日まで（当日含む）に新しい埋葬先に提出します。
ちなみに改葬許可証は申請する自治体によって書式が異なります。基本的には申請者の情報と新旧のお墓（埋葬地）の情報、改葬する遺骨の情報（死亡者の名前、性別、志望年月日、本籍など）、旧お墓の管理者の証明書は必須項目となります。
新しい墓地からもらう受入証明書は、自治体によっては不要である場合もあります。改葬申請書には、新旧二つのお墓や、それぞれの自治体とのやり取りが発生するため、手続きが少しややこしいですね。
実際には、墓じまいをしたいと考えている現在のお墓に、墓じまいを希望する旨を相談すれば、必要な手続きの流れを教えてくれるでしょうから、それに沿って動いていけばOKです。
ただしお寺によっては、墓じまいをすることを良く思ってはくれないところもあるでしょう。そのため、改葬許可申請の仕方の基本的な流れは知っておきたいところです。